アンサンブルクオリティのオーケストラ
クライネス・コンツェルトハウス管弦楽団
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編成はオーケストラ、クオリティはアンサンブル
「妥協ってものが一切ないよね」
コンサートでのアンコールも終わり、鳴りやまない拍手が何度もカーテンコールを経てまばらになってきた頃、熱気さめやらぬ客席でしみじみと話すそんな言葉がそばから聞こえて、思わず振り返ったことがあります。
編成はオーケストラなのに、まるでアンサンブルのように一瞬一瞬高いクオリティで音楽を奏でる、そんな “クライネス・コンツェルトハウス イズム” が、ストレートに観客席に伝わっているのだと実感した時でした。
それはどんな演奏なのか、聴いて頂けたらきっとお判りになると思います。
2017年2月1日 所沢ミューズ キューブホールにて
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
Beethoven: Symphony No.3 “Eroica”
コンサート会場のお客様の声
クライネス・コンツェルトハウス管弦楽団とはどんなオーケストラなのか、コンサート会場でのアンケートから、演奏をお聞きになったお客様の声をご紹介致します。
[I様]
クライネス・コンツェルトハウス・オーケストラ演奏動画
好評でアンケートでも声の多かった「田園」、”アンサンブルクオリティ” の演奏をお楽しみください。
2018年2月12日 東京文化会館 小ホールにて
ベートーヴェン交響曲第6番「田園」第1楽章
Beethoven Pastorale Symphonie 1Mov.
この楽章で私が個人的に大好きなところは5:25から始まるハーモニーの展開、10:25からの終結部です。(小澤)
これまでのプログラム例
これまで、クライネス・コンツェルトハウス・管弦楽団が演奏してきたプログラム例です。
ベートーヴェン:舞踏音楽「プロメテウスの創造物」序曲 作品43
ハイドン:交響曲 第60番 ハ長調 「うっかり者」Hob.I-60
ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調「英雄」作品55第33回
モーツァルト:イドメネオ序曲 KV366
モーツァルト: 交響曲「パリ」ニ長調
ハイドン:序曲 「混沌の描写」オラトリオ「天地創造」より
ハイドン:交響曲 第99番 変ホ長調
ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36
他、過去のすべてのプログラムはメニューからご覧いただけます。
オーケストラ・メンバーの想い
「この曲って、こんな曲だったんだ!」
何度も聴いたはずの曲が新しい曲に聞こえてくる、作曲家のひらめきを時を超えて、彼らの頭の中に響いていたハーモニーをそのまま聴いているかのような錯覚を呼び起こす、アンサンブル・クオリティの音楽を奏でるメンバー。
それぞれ活躍する音楽家が集まっているのにも関わらず、その技術の高さではなく、作曲家をリスペクトし音楽そのものの美しさへの感動に導いてくれる、普段は聞くことのないメンバーの声を数名の方にご協力頂いて聞いてみました。
「楽しそうに演奏しているのが印象的」というお客様の感想も多い、このオーケストラでの演奏について彼らの想いとは…?
ソロ活動もたくさんしている人たち同士で縮こまらないで演奏できる、色彩豊かなオーケストラだと思います。
(印田千裕さん/ヴァイオリン)
フリーで活躍している人々が、皆で1週間かけて意見を出し合って作り上げる、唯一無二のアンサンブル性の高いオーケストラだと思います。
(葛西賀子さん/フルート)
あきらかに他の団体とは全然違います。一つの曲に対していろんな方向から深く掘り下げるのは他の団体ではできません。準備の段階から小澤さんと三戸さんは他の団体の指揮者、主催者とは全然違い、作曲者の意図や背景まで理解して、私たちに定義してくれる。本番での演奏は、それはとても楽しいです。
(河野理恵子さん/ビオラ)
自分にとってこのオケは、若い頃から小澤さんと三戸さんとやっていて帰ってくるホームグラウンドの様なところ。他のメンバーもそうだと思うんですが、いつ音楽に対してチャレンジできる、自分の思いがぶつけられる、アグレッシブな充実の音楽空間です。
(萩原顕彰さん/ホルン)
他のところとは全然違います。私にとってこのオケは日頃の努力の集大成。皆本気だし一心不乱に打ち込んでいて、それが素敵だと思う。本番は「ここでは本当に全力で弾いてもいいんだ。」と感じられ、皆が一つになれてとても楽しいです。
(長谷川弥生さん/ビオラ)
私にとってとても大切にしているオケです。リハーサルを重ねる中で、色々アイデアを出して本番に向かっていけるところが好きです。小澤さんと三戸さんの音楽が素晴らしいので、一緒に演奏するのがうれしいです。本番はリハーサルを重ねている分、自由なアンサンブルが可能で楽しいです。
(早川志保さん/ファゴット)
今の音楽活動の全ての原点。活動の場でも勉強の場でも研究の場でもある。クライネス・コンツェルトハウスには一番自分のやりたいものがそこにある。
(水村浩司さん/ヴァイオリン)
このオーケストラの成りたち
クライネス・コンツェルトハウス管弦楽団は、1994年ヨーロッパから帰国した三戸素子・小澤洋介が、日本を拠点とした音楽集団から発展し、1999年より東京文化会館小ホールに舞台を移した定期演奏会を中心に活動を続けています。
古典から邦人作曲家の新曲委嘱作品まで、その多彩な活動は音楽雑誌「音楽の友」の「コンサート年間ベストテン」にも何度も登場。ヨーロッパ・メキシコ公演でも好評を博し、NHKFMにも多数出演しています。
ふたりが始めた音楽活動は、少しずつ少しずつ仲間が増え、自然発生的に現在のオーケストラの形が出来あがるという、日本国内では珍しい形で出来上がりました。
創設・主宰するお2人に、クライネス・コンツェルトハウス・オーケストラへの想いについて聞きました。
このオケにはいろいろな思いが詰まっています。
ヨーロッパでヨーロッパ人たちが作り上げてきた彼らの豊かな環境の中で、快適な音楽生活を続けていくのをやめ、日本で日本人の音楽仲間で世界水準を作り上げたいという思い。オーケストラであっても独奏曲や室内楽曲並みに、一音一音の位置と意味を見極め、曲の奥深くに入り込みたいという思い。
またシンプルに、チェロとヴァイオリンが入った全ての名曲を全部勉強したいという思い。容易いことではなかったけど、大好きな仲間たちとここまできました。
コンサートホールでの演奏について
クライネス・コンツェルトハウスは、ドイツ語で小さなコンサートの館という意味です。ホールも楽器の一部、プレーヤーだけでなく音楽を愛する聴衆と共に良い響きが育てられていきます。現在、私たちが定期公演を重ねている東京文化会館は日本のクラシック音楽の殿堂、そして小ホールは数々のソリストたちが、しのぎを削りリサイタルを重ねて来たホールです。オーケストラであっても、一人一人プレーヤーがソリストとしての意識を持って舞台に望むことにより、はじめてホールが良い響きを生み出してくれるのです。
そして、所沢公演は、大中小3つのホールを有する所沢市が誇る所沢ミューズでのスタートです。クライネス・コンツェルトハウスの音楽の真剣勝負の場として、何度も何度も地元所沢の皆さんと名作の素晴らしさを分かち合える場を創り上げたい、そんな思いです。
皆さんどうぞ、コンサート会場での生演奏をご堪能ください!
三戸 小澤
クライネス・コンツェルトハウス管弦楽団
オーケストラ定期コンサート予定
2022年11月2日水曜日 19時開演 18:30開場 サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
2022年11月4日金曜日 18:00開演 17:30開場 所沢ミューズ キューブホール
次のコンサートで、身体の芯まで響いてくるような、美しいアンサンブル・クオリティのオーケストラ演奏をホールで聴いてみませんか?
クラシックコンサートやオーケストラが初めての方も、”無音” という間も音楽の一部として味わうような耳の肥えた方も、きっと愉しんで頂けるでしょう。
“クライネス(小さな)” をまるで感じさせない大迫力とハーモニーに心ゆくまで存分に浸って頂けるのを、メンバー・関係者一同、心から楽しみにお待ちしております。