【弦楽四重奏コンサート】シューベルト|モーツァルト&ショスタコーヴィチ|後期ベートーヴェン&バルトーク【3シリーズ】

【弦楽四重奏コンサート】シューベルト|モーツァルト&ショスタコーヴィチ|後期ベートーヴェン&バルトーク【3シリーズ】

クライネス・コンツェルトハウス四重奏団コンサート
本当に聴きに来て良かった、と心から拍手できるようないいクラシックや弦楽四重奏のコンサートを探している方に、豊かな音色を生み出すマイスターが4人集まったかのようなカルテットをご紹介します。

大量に弾き続けると作曲家ごとにつく筋肉が違う、その“作曲家筋(きん)がつくまで弾きこみ“曲の母国語” を精緻に追い求める多彩な音色が楽しめる演奏なのはもちろん

24時間365日一緒にいるのだろうか、とふとありえない想像をしてしまうような、それほど音色の移り変わりも静寂までもぴったりと息の合った演奏

知識がなくても音楽が本当にお好きな方から、耳の肥えた方まで、コンサートの後に満足して帰られる姿を良く目にします。

「作曲家が描いた音色」に高度に忠実な演奏を追い求める弦楽四重奏団

クライネス・コンツェルトハウス四重奏団
美しい音色を織りなす作曲の天才たちが頭の中に描いた音色を、映像で例えるなら8Kの超高解像度で追うかのように、時間を超えて高度な忠実さで迫るようにも感じられる演奏。

このクライネス・コンツェルトハウスのカルテットの演奏の魅力は “音色の国籍” 探しの話によく表れています。

音色の国籍

クライネス・コンツェルトハウス四重奏団主宰でカルテットのメンバーである三戸と小澤は長くヨーロッパに滞在し各地で演奏してきました。

あるとき三戸は滞在先のハンガリーの作曲家の曲を「それは違う」と言われ、ハンガリー本来の音色を必死に探したのだそうです。

そうしているうちに、だんだんハンガリーの音楽家に「いいんじゃない」と言われるようになり、その “音楽の国籍” を探した体験が強く生きていると言います。

曲の”母国語”

「フランス語なら最後の『t』を発音をしない、言葉を言い切らないけれど、曲もおなじ。4/4 、3/4拍子の感じかたも国によって癖がある

この “曲の母国語” は正解があるわけではなく、探しながら圧倒的な数を演奏していくことで、弾きわけができるようになってくる、とも言っています。

「次はシューベルト筋 (きん)」-作曲家の”身体つき”から生まれる音

シューベルトまた、作曲家によって演奏していて使う筋肉が違うとも言い、遊び心で「モーツァルト筋がついた」「今度はシューベルト筋だ」と話しているときもあります。

このカルテットでも演奏歴がある「シューベルト特集」のような、1人の作曲家を特集する演奏会に向けた演奏をしていると、身体につく筋肉が実際に違ってくるのだそうです。

 

「痩せた作曲家の曲と、かっぷくのいい作曲家の曲も異なっていて “作曲家自身の身体が使いやすい” 曲を思い描いている

と言う言葉には、多くの曲を弾き分けてきたからこその確信が伝わってきます。

 

作曲家や時代、テーマごとに究極的に曲を”弾き分ける” カルテット

クライネス・コンツェルトハウス弦楽四重奏団の演奏を聴いていると、4人が毎回作曲当時の “音楽的な母国語” を誠実に追い求め、同時に真剣に楽しんでいるのが伝わってきます。

音色の国籍はもちろん作曲の経緯や人生観を追って究極的に弾き分けることにこだわる演奏は

「このフレーズは確かに本当はこういうことだったのかもしれない」

と、耳に美しくそして知的な発見もあり、偉大な作曲家の人生に共通点を見つける、クラシックファンならではの楽しみを深く体験する機会になるかもしれません。

これまでの当弦楽四重奏コンサートを聴いた方の声

クライネス・コンツェルトハウス四重奏団コンサートお客さまの声
いつもギリギリ時間一杯まで使って、皆さんの「えー!」という声と笑いで終わる “名物のアンコール” まで楽しんで頂くため、アンケートでご感想を伺う機会もないのですが、これまでに伺ったお声を少しご紹介します。

「こんなに目の前で聴けるなんて嬉しいわね」

「シリーズで演奏が全然違ってびっくりしました」

「身体にびりびり響いてきてこんなことがあるんだと思った」

「なるべくコンサートに合わせて東京に来るようにしている」

次回お聴きになったらぜひご感想をお聞かせください。

弦楽四重奏コンサート全3シリーズのご紹介

クライネス・コンツェルトハウス四重奏団3シリーズ
クライネス・コンツェルトハウスのカルテットの演奏は、現在、作曲家ごとに3つのシリーズとして定期で行っているサロンコンサートをお楽しみ頂けます。

好きなの作曲家を追う「シリーズ聴き」も面白いですし、シリーズごとに異なるカルテットの “究極の弾き分け” を聴くのもまた楽しみのひとつです。

シリーズではありますが、毎回1回の単発で聴いて頂けるプログラム構成になっていますので、前回をお聴きでなくても安心してお越し下さい。

「シューベルト」の弦楽四重奏シリーズ

「シューベルト」の弦楽四重奏シリーズ
クライネス・コンツェルトハウス・弦楽四重奏シューベルトシリーズ普遍の人気を誇るシューベルトのシリーズが満を持してスタートしました!

弦楽器の音色の美しさを心ゆくまで味わえ、クラシック初心者で好みがまだ良くわからないという方にもおすすめです。

「モーツァルト&ショスタコーヴィチ」の弦楽四重奏シリーズ

「モーツァルト&ショスタコーヴィチ」の弦楽四重奏シリーズ
クライネス・コンツェルトハウス・弦楽四重奏モーツァルト&ショスタコーヴッチシリーズ優雅で華やかなイメージのあるモーツァルトと、強くドラマチックで不穏な雰囲気のショスタコーヴィチは対照的なようでいて、不思議と共通点も確かに感じさせられます。

対比させて聴くと、ショスタコーヴッチの繊細な優しさ、モーツァルトの強さや天才の持つ影が浮かび上がってくるようにも思えます。

1回で “音の母国語” の弾き分けも楽しめるシリーズです。

「後期ベートーヴェン&バルトーク」の弦楽四重奏シリーズ

「後期ベートーヴェン&バルトーク」の弦楽四重奏シリーズ
クライネス・コンツェルトハウス・弦楽四重奏後期ペートーヴェン&バルトークシリーズ重厚で迫力のあるこのシリーズには、ときどきハイドンの弦楽四重奏曲も加わります。

円熟した後期ベートーヴェンと、ギリギリのバランスの緊張が続くバルトークは、ごく細い1点のみで曲を成り立たせるような並はずれた才気が、聴き比べるとくっきり浮かびあがってくるのも興味深いです。

聴く人の耳も鬼才的に養われるかもしれない、1回で “音の母国語” の弾き分けも楽しめるシリーズです。

お好きなシリーズを追って聴くのも、シリーズごとの違いを聴き比べるのも、お楽しみ頂けると思います。

弦楽四重奏コンサートQ&A

クライネス・コンツェルトハウス四重奏団Q&A
あまりクラシックコンサートや室内楽を聴きに行く経験がなかった方がお持ちになる疑問について、ヒントをご紹介します。

Q1.クラシックに興味を持ったばかりで、どう楽しんだらいいか判りません

A1.
ヴァイオリンやヴィオラ、チェロの生の音を聞いてみたい
聴いたことのある作曲家の曲を実際の生演奏で聴いてみたい
好きな曲がプログラムにあるので聴いてみたい

どんなささやかに思える理由でも、興味があるならとにかく聴いてみることで、ご自分なりの楽しみを見つけることに繋がるかもしれません。どう感じるものか聴いてみよう、という好奇心でも充分ではないでしょうか。
このフレーズは聞いたことがあるとか、プログラムの解説文や演奏前後の説明で聴く話から「この曲はこんな風に作られたんだ」と発見や興味が持てると聞く楽しみが深まると思います。

Q2.曲をよく知らないので違いがよく判らないかもしれません

A2.三戸による詳しいプログラムの解説文は、クラシックコンサートが初めての方や詳しくない方にも、また聴きなれているかたにもコンサートのテーマがよくわかって楽しかったと言って頂くことが多く、演奏前や休憩中にお読み頂くとどういう曲なのかが具体的にイメージでき、きっと聴く楽しみが増えるでしょう。

また、演奏の前後の説明がありますし、合間の質問コーナーで直接疑問を聞くこともできます。他の方の質問と応えを聴くだけでも毎回面白い話が飛び出してくるので興味や知識が深まり、楽しめるひとときになると思います。

Q3.弦楽四重奏が初めてですがどういうものなのでしょうか

A3.弦楽四重奏はヴァイオリン2本、ヴィオラ1本、チェロ1本の合計4本の弦楽器による合奏のことで、カルテットとも呼ばれます。多数の楽器で編成される室内楽を限界までそぎ落とした究極的な演奏スタイルで、一番小さなオーケストラと考えてもいいかもしれません。多くの作曲家が弦楽四重奏の魅力の虜になり沢山の名曲を残しています。

Q4.予定の合う人が見つからず、ひとりで聴きに行きにくいです

A4.ひとりで聞きに来る方もけっこういらっしゃいます。
最後の名物アンコールは、クラシックコンサートなのに、知らない人同士もみんなで一緒に笑って終わることが多い、温かな雰囲気です。
ひとりでも、誰かといっしょでも楽しめるのが音楽ではないでしょうか。どうぞ気軽に聞きにいらして下さい。

弦楽四重奏コンサート詳細

クライネス・コンツェルトハウス四重奏団

-日程

どのシリーズも、年に2回から、多くて3回程度になります。詳細は下記のコンサート予定からご確認頂けます。

-チケット料金とご予約

全自由席 4000円
ご予約の日程が決まっている方はこちらからご購入頂けます
(年に複数回お聴きになりたい場合はクライネ・サポーターズご入会がおすすめです)

-会場

シリーズごとに会場が異なります。いずれも文化財となっているような建物の空間ごと楽器となって響きを楽しめる趣きのある空間で、目の前のごく至近距離で聴けますので、気軽なのにより深いコンサート体験となるでしょう。

弦楽四重奏コンサートをヨーロッパのように気軽に日常的に演奏を楽しむ

クライネ・サポーター
毎回変わるテーマに合わせて「曲の母国語」の音色を、シリーズとして追って聴く楽しみのある「シリーズ聴き」を、ヨーロッパのようにもっと日常的に、気軽にクラシック音楽を楽しんで頂きたい。

そんな想いから、割引で聴いていただける「サポーターズ会員」も常時ご入会を受け付けています。

1口1000円からご希望の口数でどなたでも会員になることができ、会員期限は毎年12月末までとなり、更新はないので安心してご入会いただけます。

サポーターズになって応援しながら演奏をもっと気軽に楽しみたい方はこちら>

次回弦楽四重奏コンサート予定

クライネス・コンツェルトハウス四重奏団コンサート予定
「シリーズ聴き」をお楽しみになりたい場合も、コンサートごとにお席をご予約下さい。
3シリーズそれぞれのコンサート予定はこちらからご覧になれます >>

サロンコンサートはいずれも席数限定となっています。先着順で締め切ってしまうため、必ずお聴きになりたいコンサートはご予約されるほうが確実です。

当サイトトップページから直近の全ての予定からもご確認頂けます。

クライネス・コンツェルトハウス弦楽四重奏団について

クライネス・コンツェルトハウス弦楽四重奏団
「音楽の友コンサートベストテン2010」 音楽評論家・渡辺和彦氏 絶賛の第1位! クライネス・コンツェルトハウス四重奏団は、ザルツブルクで活動していたヴァイオリンの三戸素子とチェロの小澤洋介を中心とするカルテット。彼らは日本でもう15年以上も活動を継続中で、ここ2、3年は特定ファンが増えてきた。近年この世界は、コンクール制覇組によるアンサンブル重視。没個性の管理型(?)団体ばかりが増殖中で、彼らのような第1ヴァイオリン引率型は今では貴重。ウィーン古典派周辺の音楽や旧東欧系の作品は、このくらい個性的なリーダーが全体を引っぱったほうが曲の真価がストレートに伝わる。当日はop.76の2《五度》とヤナーチェクの第1番《クロイツェル・ソナタ》、ベートーヴェンの第12番が演奏され、ベートーヴェンのアダージョ楽章はまさしく無限変奏にきこえる緻密で感動的な演奏。ヤナーチェクは他の3人も含めた“爆演”だった。「2010ベスト・ワン」の趣旨と異なるが、ここで強く推薦、紹介しておきたい。 (音楽の友 2011年2月号より全文)

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